11月です。歯周病はお口だけの病気ではありません ~全身の健康との関係~
歯周病はお口だけの病気ではありません ~全身の健康との関係~
11月になり、ようやく涼しくなってきましたね。長く続いた暑さも落ち着き、少しずつ秋らしさを感じる季節になりました。
さて、11月14日は「世界糖尿病デー」です。
今回は、歯周病と全身の健康の関係についてご紹介します。
歯周病は、歯ぐきだけの病気ではありません。
歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨が失われる病気です。初期には自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することもあります。
歯周病と糖尿病の深い関係
特に注目されているのが、糖尿病との関係です。
糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、体の免疫機能や傷の治りに影響し、歯周病が悪化しやすくなります。
一方、歯周病による慢性的な炎症も、血糖コントロールに悪影響を及ぼすと考えられています。
つまり、糖尿病と歯周病は、お互いに影響し合う関係にあるのです。

歯周病の治療が血糖値の改善につながる?
研究では、2型糖尿病のある方が歯周病治療を受けることで、血糖コントロールの指標となるHbA1cが改善することが報告されています。
複数の研究をまとめた結果では、歯周病治療を受けた方は、積極的な歯周病治療を受けなかった方などと比較して、3〜4か月後のHbA1cが平均0.43ポイント低くなりました。
ただし、改善の程度には個人差があり、糖尿病そのものの治療も引き続き重要です。
また、歯周病は心血管疾患や呼吸器疾患などとの関連も研究されています。
お口の健康から全身の健康へ
歯周病の予防・管理には、毎日の歯磨きに加えて、歯科医院での定期的な検査や、必要に応じた専門的な治療が大切です。
特に糖尿病のある方は、内科での血糖管理とあわせて、お口の健康にも目を向けてみましょう。
全身の健康を考えるうえでも、まずはお口の健康を見直してみませんか?
参考資料
日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024 第16章「糖尿病と歯周病」』
コクランレビュー(2022年)『歯周病の治療は、糖尿病をもつ人の血糖値のコントロールに役立つのか?』

秋が来たような、そうでないような。。










